週刊誌風雲録
文春新書 平成18年1月20日発行  高橋呉郎 著
今でも雑誌は毎月毎月創刊され続けていると思うのですが、創刊される雑誌が休刊、不定期刊(「廃刊します」とはあまりいわないようです)の憂き目にあわず10年20年と続けていくことができるのはヒットの証しだと思います。
この本は新書ですので記述はあまり多く無いのですが、昭和30年代の週刊誌創刊ラッシュの頃を懐かしく描いています。
現代の一分一秒を争うテレビやインターネットのニュースに対して週刊誌は週間単位ですので、記事の速報性は全くなく今や暴露専門のようになっていると考えますが、当時は新聞を補完する意味合いも結構あったと思います。
新聞ではサラリと流されていた部分を詳しく報道したりで面白くもあったのですが、このごろの週刊誌はページも少なくなり記事も芸能記事が多くなり寂しい限りです。
この本はそういう熱かった週刊誌創刊時代の意気込みを描いています。


 
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