日本万国博覧会のころ
”進歩と調和”の工事現場
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世界画報 表紙
日本万国博覧会は来年の3月15日に開かれる。その開催日まではあと半年足らず。100万坪もあるという大阪・千里丘陵の会場は万博工事がいまやたけなわ。せい高のっぽのソ連館、地下に潜ったアメリカ館、怪獣姿のオーストラリア館など・・・各国のパビリオン(展示館)がその異様な姿を現してきた。アジアで初めてという日本万博のテーマは”人類の進歩と調和”だが、これらの建物の中にいかなる”進歩と調和”がてんじされるかは、できあがってからのお楽しみ・・・。まずは、EXPO'70半年前の工事現場を訪ねてみた。
魚眼レンズで撮影された万博の工事は、一種異様な感じがします。当時、開催前に現場に行ったことはなかったので、実はこういう工事の写真は私にとっては非常に新鮮です。


鏡の殿堂といわれるカナダ館
45度に傾斜した4つの壁には50センチ四方の鏡が全部で2万枚もはりつけられる 展示のテーマは”発見”
2008-12-08記


日本館工事中
日本館の敷地面積は約37000平方メートル、これは日本国土の1000万分の1の広さに当たり展示館のなかではもっとも大きい。建物は直径58メートル高さ27メートルの円筒形の5つの館がシンボルマークの桜花状に並んでいる。この5つの館には”むかし””いま””あす”が展示されるが、全部を見るには2時間はかかるという。中央に立つ塔は日本間を象徴するもので高さ約90メートル、横にのびているのは”動く歩道”
昨年七月に始まった工事が、もう七〜八割方できあがった。今年中には大半のパビリオンが完成する予定だという。すでに開業している万博協会本部ビルの裏には、会場を一望できる展望台があって、連日、のべ千人を超える見物者がおしかけている。

アメリカ館は、非常に低く面積が広い建物(ドーム?)でした、ソ連館は高さが100メートルを超える建物でした。アメリカ館の思い出はあるのですが、ソ連館はちょっと・・・。そして、開催前の見学にも行っていないのでこの、工事中の敷地は、荒々しくてすごいです。


お祭り広場の大屋根、豆にマッチの軸をつきさして組み立てたような構造だが屋根の下の広さは甲子園の2倍もある。高さは30メートルここでは連日各国ナショナルデーの行事や催し物などがおこなわれることになっている。
大屋根下で、いろいろな行事が行われたわけですが、この大屋根に似たものが、こんど大阪駅の改築で建設されるようです。万博ほどは大きくないですが、現在の大阪駅ホームをかなり覆い尽くす屋根ができるようです。なんか、70年を思い出してワクワクしてきます。
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2008-12-09記
(青い文字は、雑誌本文記事です)

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